糖尿病性腎症をご存知ですか?

糖尿病には、1型と2型の種類があります。

1型糖尿病は、膵臓のβ細胞が壊れてしまい、まったくインスリンが分泌されなくなってしまう病気です。インスリンを体外から補給しないと生命に関わるため、インスリン注射を欠かしてはなりません。

2型糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が正常より多くなる病気です。体質(遺伝)や高カロリー食、高脂肪食、運動不足などが原因と考えられ、その結果、インスリン分泌の量やインスリンの効き具合が低下し、インスリンの作用不足が起こります。

 

高齢化が進む中、生活習慣と社会環境の変化に伴い、糖尿病患者さんが増加しています。糖尿病は全身病と言われ、放置すると高血圧・腎臓病・皮膚の壊死・網膜症等の合併症を引き起こし、重症化すると一生血糖のコントロールが必要となり日常生活に支障をきたしてきます。

国民医療費中、糖尿病は1兆2,196億円(平成25年度:1兆2,076億円)と全体の約4%を占めており、疾患別医療費では第6位となっています。

これを年齢別にみると以下のような結果です。

 

特に中高年以降の糖尿病の医療費が高いのは、生活習慣病に起因した2型糖尿病が原因です。

食事療法のほか、インスリン治療、腎臓病が悪化すると人工透析にまで治療が及びます。

 

腎臓は、身体の中でいらなくなった老廃物を含む血液を濾過して、老廃物を尿として体外に排出するとともに、きれいになった血液を体内に戻すという極めて重要な働きをしています。この血液を濾過する役割をしているのが、腎臓の糸球体と呼ばれる場所です。この糸球体は毛細血管の塊でできており、高血糖が長期間続きますと、網膜と同じく血管障害や膜に変化が起きてきて濾過機構が破綻してしまい、症状が重くなると人工透析が必要となります。糖尿病が原因で、10~15年を経て発症するこの状態を「糖尿病性腎症」と言います。

日本透析医学会によりますと、平成26年12月時点の透析患者数は32万448人で、新たに透析を開始した3万6,377人のうち、糖尿病が原因となった患者数は43.5%に相当する1万5,809人で、導入時の平均年齢は67歳となっています。

人工透析患者の医療費の総額は1兆6000億円で、1ヵ月一人当たりでは40万円程となっています。自己負担額が高額医療費の適応や身体障害者1級認定により軽減されますが、一生涯治療の継続が必要となります。更に、国は一人当たり500万円程度の医療費を毎年負担し、人工透析患者は毎年6000人増加していることから、300億円ずつ医療費が増え続けることになります。

人工透析は週3回の通院が必要で、1回あたり4時間程度、治療に時間がかかり、水分・塩分・食事等の制限も必要となります。

 

はやいうちから、食生活の改善と適度な運動を心がけ、専門医に早期受診することで悪化を防ぐことが出来ます。

1年に1度は,体と生活習慣の点検(特定健診の受診等)を心がけましょう。

ご加入の健康保険組合で、年に一度は特定健診を受診し、日常生活を振り返ってみましょう。

特定健診とは、こうした生活習慣病の予備群といわれるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目して行うもので、40歳から74歳までの全ての方が対象です。(75歳以上の方は後期高齢者医療広域連合による健診を実施しています)

健診結果から保健指導が必要とされた方には、専門スタッフ(医師、保健師、管理栄養士など)によるサポートが行われます。これを特定保健指導といいます。

ご加入先の健保連にご確認のうえ、是非ご受診下さい。


今月のコラムは、大阪 ヘルスケア事務局の保健師のコラムでした♪

これからも事務局メンバーから、皆様にお役に立てる記事をアップしていく予定ですので、

ご覧下さいね☆



糖尿病性腎症をご存知ですか?” に対して1件のコメントがあります。

  1. KiokaAiro より:

    食生活の改善とありますが普段からどのようなことに心掛ければ良いでしょうか?

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